熊本地震(前震)が発生してから今日で4年になるが、この時に前兆現象として起きていたと思われる現象を紹介する。
■熊本地震
2016/04/14に発生した熊本地震(前震)と、2日後の4/16に発生した熊本地震(本震)では、273人の犠牲者が出た。この時の地震の揺れが、どれだけ激しいものだったかは、体感的にわかっている。
この地震を体験したわけではないが、起震装置によるシミュレーション体験をしたという意味だ。
何度か体験したが、最大の揺れは「震度7」のシミュレーションだった。
下記のYouTube動画で記録していた。
■クジラの前兆現象
熊本地震(前震)の10日前、2016/04/04 午前9時半ごろ、天草上島西端の熊本県天草市志柿町沖で、定置網にクジラが掛かっていた。また、その4日後の2016/04/08 午前7時半ごろにも、長崎市大籠町の海岸でクジラが打ち上がっていたのが目撃された。
1歳から2歳のザトウクジラの雌で、体長は7メートル10cmだった。
この2例のクジラ出現地点は、震源から80~90kmほどの距離だった。
タイムラグ的にも、前兆現象だった可能性が高いだろう。
■頭痛体感
次は私的なことになるが、熊本地震(前震)の5日前の2016/04/09、この時は家族とともに諏訪大社の御柱祭に参加していた。下記のツイートは、翌日の2016/04/10のもの。
【体感】【宏観】昨日4/9は諏訪を旅していたが朝から軽い頭痛が続きコーヒーを度々飲んだ。今日も午後から軽い頭痛。昨日はiPhoneの電源スイッチが効かなくなり、その後今度は逆に勝手に電源が切れそうになる現象があり、H/W不良かと思ったが今は直った。 @kokanranger— Noya Momose 百瀬直也 (@noya_momose) 2016年4月10日
関東から熊本は非常に遠く、870kmほども離れている。
4/9には長野県にいたが、距離はそう変わらない。
FBの地震体感グループなどを見ると、この週にはひどい頭痛に悩まされていた人もいるようで、住んでいる地域によって捉え方が大きく変わってくるが、実際に体感していた人もいるのかもしれない。
■コイが暴れた
熊本地震(前震)の3日前の2016/04/11には、大阪でコイが暴れた。そのことは、Facebookの地震前兆グループの投稿で知った。
大阪から熊本までの距離は約500kmで、これも距離が遠いが、前兆現象としてあり得なくもないかもしれない。
■熊本地震の前震と本震
そして、下記の前震と2日後の本震が続けて起きた。2016/04/14 01:25:熊本県熊本地方、M6.2、最大震度7
2016/04/16 01:25:熊本県熊本地方、M7.3、最大震度7
この前後の月の位相を見ると、スーパームーン新月が2回続いた後に起きた地震だった。
※【S】:スーパームーン、【S/日】日食とスーパームーン
【S/日】2016/03/09:新月・皆既日食
【S】2016/04/07:新月、357695km
【上弦】2016/04/14 13:00
【+7】2016/04/14 21:26:熊本地震(前震、M6.5)
【+9】2016/04/16 01:25:熊本地震(M7.3)
【+9】2016/04/16:エクアドル沿岸部(Mw7.8)、犠牲者661人。
■月齢
本震と同日に、エクアドルでもM7.8の地震が起きて、多くの犠牲者が出た。リング・オブ・ファイア上で、対角線上で同時に揺れたケースだった。
また、月齢を見ると、前震は上弦になった日に起きていた。
大地震は、満月・新月に限らず、上弦・下弦のタイミングで発生することもあるかもしれないという例だ。
■天体配置
また、「信じる・信じない」の世界になるが、天体配置でも注目すべきことがある。ちなみに、私は「星占い」としての占星術には興味はない。
だが、地球上のヒトの営みや地殻の活動(地震・噴火)に「天体の影響」があるかもしれないという前提で、長年いろいろと調べている。
下記のホロスコープは、熊本地震(前震)発生時のもの。
木星(♃)、水星(☿)、冥王星(♇)が120度を作って、いわゆるグランドトライン(大三角形)ができている。
さらに、これに木星(♃)と海王星(♆)のオポジション(衝、180度)もできて、全体で「カイト」と呼ばれる形ができている。
これは、洋凧(西洋凧)の形から来ている。
これまでの私の研究では、大地震の発生時には、このカイトの半分の直角三角形ができる「調停アスペクト」という形が最も多く見られる。
カイトは、それが二重にできていると考えることもできる。
下記のホロスコープは、熊本地震(本震)発生時のもの。
このケースでも、カイトができている。
それに加えて、黄色で示すグランドトラインもできている。
2日間もカイトがずっとできていたのは、遠方の惑星ばかりで動きが遅いためだ。
このように、稀にしか起きない天体配置のもとで大地震が起きていたことは、印象的だ。
■「これで終わり」とは限らない
熊本地震の場合、4/14にM6.5の大地震が起きた2日後に、それ以上の大地震が来た。この地震の教訓としては、1回大きな地震が起きて終わりではないこともあるということだ。
2011/03/11の東北地方太平洋沖地震の2日前の3月9日にも、三陸沖でM7.3、最大震度5弱の大きな地震が起きた。
だが、こういう時にでも、「これで終わりではないかもしれない」という可能性を考えておくことが重要だ。
また、もっと言えば、東日本大震災、熊本地震、大阪府北部地震、北海道胆振東部地震と大きな被害地震が続いても、「これで終わり」ではないどころか、大きな「大災害シリーズ」の真っただ中にいるのだという意識をもつことが重要ではないだろうか。
■頭痛体感
4/11から4日連続ぐらいで頭痛が続いている。強めの地震がなければ良いが。